

書類不備により、空港で搭乗拒否、なんて事態は絶対に避けたい。
今回、ニューヨークから日本に一時帰国するにあたり、無料かつ“日本専用の陰性証明書”も対応してもらえるところを探した。
日本帰国は楽しみだけど、日本は現状も水際対策として感染予防を徹底していて、「書類不備で飛行機に乗れなかった」「成田空港には着いたけど、入国できずアメリカに戻された」等の体験談も聞く。
準備書類の中でもこの陰性証明は72時間以内という時間の縛りがあるため、時間にゆとりをもって事前に準備しておくことも出来ず、ハラハラドキドキ。
そんな緊張感の中、ニューヨークにて検査証明書を無事取得した経緯を共有したい。
目次
日本帰国に必要な検査証明書
厚生労働省のページで提出する検査証明書の要件を確認できる。

検査は出発予定時刻から72時間以内
日付としての3日前、ではなく、「日本行き搭乗便の出発予定時刻の72時間以内」に受ける必要がある。
私の場合、ANAのNH109便(14:10 JFK発)に搭乗予定だったので、下記のような考え方になる。
■ 前日(2/19)の14:10 = 24時間前
■ 2日前(2/18)の14:10 = 48時間前
■ 3日前(2/17)の14:10 = 72時間前
なので、3日前の14:10以降にテストを受ける必要がある。
午前中とかに受けてしまうと、72時間以内に当てはまらないので注意が必要。
所定のフォーマットを使用
陰性証明書のフォーマットは厚生労働省からの指定で明確に決まっている。
▶︎ 所定の検査証明書はコチラ(日本語・英語併記)
もしこの所定のフォーマットがどうしても使用できない下記の情報が掲載されている必要があるとのこと。
① 氏名、パスポート番号、国籍情報、性別
② 検査法、採取検体
③ 結果、検体採取日時、結果判明日、検査証明書交付年月日
④ 医療機関名、住所、医師名、医療機関印影
⑤ すべての項目が英語で記載されたもの
上記の要素を満たすのであれば所定のフォームでなくても大丈夫とのことだが、アメリカでけっこう取得が難しいのが、④の「医療機関印影」、つまりハンコだ。
ハンコは完全に日本の文化で、こちらでは使われないことが多いので、それが必要となると一気にハードルがあがる。
完全無料が嬉しい!ニューヨークに7店舗あるClearMD
日本が指定する検査方法で、リーズナブルにできるPCR検査の場所を探して情報収集していたところ、「ClearMD」という診療所が無料で実施していることを知る。
▶︎ ClearMD

ニューヨークに7店舗、アクセスしやすい場所にある。
🏥 Upper West Side
🏥 Upper East Side
🏥 Midtown East
🏥 NoHo
🏥 Chelsea
🏥 Chinatown
🏥 Astoria Queens
実録:無料PCR検査から陰性証明入手までの流れ
① 予約
渡航一週間前に予約を完了(渡航3日前の16:00の枠を予約)
オンラインから予約が可能。
搭乗予定の便が14:10だったので、3日前の14:10以降が対象時間内。16:00の枠を予約した。
まずは自分の予約したい診療所の場所を選んで、「Standard RT-PCR $0」を選ぶ。

予約可能な日時の枠が表示されるので、行きたい枠を選択。
けっこう先(2ヶ月先とかもOK)で予約できる。
② PCR検査を受診
渡航3日前の16:00に検査を完了
時間通り診療所に行くと、中には3〜4人の患者さんがいた。
少し待たされるかと思いきや、名前を言ってチェックインすると、5分くらいで中に通された。
鼻に綿棒をつっこんで検体を採取。
この時に、結果は日本専用の陰性証明書に記載して欲しい旨を伝えると、結果が出たあとにもう一度店舗に来るように言われた。
結果は48時間以内に出る予定。
③ メールにて結果を受領
PCR検査翌日、渡航2日前の朝9:40にメールにて結果受領(検査実施から18時間後)
48時間後に結果が受け取れる設定だが、検査の18時間後には結果メールを受領することができた。
メールにはこのようなPDFファイルが添付されている。

この時点で受け取った検査結果は、厚生労働省に指定されている内容を満たしているのかを確認してみると、、
① ☑️氏名、☑️パスポート番号、❌国籍情報、☑️性別
② ☑️検査法、☑️採取検体
③ ☑️結果、☑️検体採取日時、☑️結果判明日、☑️検査証明書交付年月日
④ ☑️医療機関名、☑️住所、☑️医師名、☑️医療機関印影
⑤ ☑️すべての項目が英語で記載されたもの
意外なことに、必要項目のなかで足りなかったのは「国籍情報」のみ。
それさえあれば、これも陰性証明書として使用できそうな雰囲気ではあった。
④ 診療所にて陰性証明書を受領
とりあえず、検査結果が陰性だったことに安心し、診療所を再度訪問。
その際、日本専用の所定のフォーマットを印刷して、白紙のまま持参した。
受付で「日本渡航用のフォーマットに記入して欲しい」と伝えると、驚いたことに、受付のスタッフが慣れた手つきで、机の上のファイルから日本専用のフォーマットを取り出した。
そこには、日本専用の所定のフォーマットが印刷された用紙がストックされていた。

こちらの心配をよそに、ClearMDは日本渡航の手順にかなり慣れていた。
【実物】実際に記載してもらった陰性証明書
実際に所定のフォーマットに記入してもらった、陰性証明書がこちら↓。
私の名前やパスポート番号等も、すべて診療所の方が書いてくれた。ありがとうございます。
そんなこんなで、渡航の2日前には所定の陰性証明書を取得することができ、一安心。
その後、無事に渡航することができた。


