ニューヨークにドーナツストアは星の数ほどあれど、個人的にはミスドで十分だし、年齢的にも甘いものを爆食いできるコンディションではないので、自らドーナツ屋に行くことはほとんどない。
今回は友達と一緒に歩いてるときに「古くからある老舗の有名なドーナツ屋」と教えられ、かつそこの名物商品が「クロワッサン・ドーナツ」ということで、単なる甘い砂糖と小麦の塊ではないかも?という期待をうっすら感じたので、試してみることにした。
約60年の歴史を持つ老舗ドーナツ店「ドーナツ・パブ」
1964年、ウォール街で働くバジー・ゲドルドが兄のアーウィンと兄弟で始めたドーナツ店。
まもなく創業から60年が経とうとする今でも、地元の人に愛され、ダンキン・ドーナツやクリスピー・クリームなどの大手チェーンに駆逐されることもなく、変わらない人気を持続している。
店内は奥に向かって長細く、壁一面にドーナツが所狭しと並べられている。
見た目も可愛く、どれにしようか迷うのが楽しい。
名物クロワッサン・ドーナツ「メープル・ベーコン」
このお店の名物は、クロワッサン生地をドーナツ状にした「クロワッサン・ドーナツ」だが、その中でもロングセラーの1番人気は「メープル・ベーコン」。
ドーナツにベーコンを載せて、メープルシロップをたっぷりかけた一品。
ブルックリンの名物でチキン・ワッフルっていうのがあって、ワッフルの上にチキンウィングを載せてたっぷりハチミツをかけて食べるけど、そういうノリ。
ペーコンの塩気と、メープルの甘味が交互に口の中で押し合いへし合いし、ある意味飽きることなく最後まで食べることができそう。
「雪の宿」と同じ原理。
もう一つ、同じくクロワッサン・ドーナツの「塩キャラメル」も買ってみた。
甘すぎるものが苦手なあまり、せめて少しでも甘くなさそうなものを求めた結果のチョイス。(もうドーナツ食べるな)
生地は、よくある小麦粉がぎゅぎゅっと詰まったドーナツ生地とはまったく異なり、クロワッサン生地なのであっさりしている。
空気をたくさん含んでフワフワしていて、通常のドーナツよりも罪悪感少なめで食べることができるような食感。
これなら、デザートとしてだけでなく、パン代わりに朝ごはんとしても食べられそうな感じではある。
ドーナツ・パブの場所
The Donut Pubu
203 W 14th St, New York, NY 10011