価格破壊はあるか? 激戦スーパーマーケット事情!!

「スーパーの女」という映画を知っている?故伊丹十三監督のコメディ映画。ストーリーがテンポよく進んで面白い。その上、スーパーマーケットを経営する戦略を細かに表現していて勉強になる。

長年、NYエリアでもビジネス展開してきた2大巨塔グロッサリーマーケットのWhole foodsとTrader Joe's.

いわずと知れた食の宝庫、全米で古参のグロッサリー店を圧倒してきた。

NYは14th street ,ユニオンスクエア。マンハッタンとブルックリンをつなぐ多数の地下鉄路線が走っている。利用者数はついに最大駅であるタイムズスクエアを超える勢いだとか。NJへの連携もできるビレッジエリアは社会人だけでなく、若者を魅了する文化が根付いている。NYU, New School、Personsの校舎があり、学生寮が多く存在する。若者と多文化が入り混じった騒がしいNYを象徴するエリアで成功することは後の拡散へとつながる。

学生街イーストビレッジにそれぞれ2店舗構える。Trader joe'sは14th streetに2店舗、Whole Foodsは14th street と Houston street(F train駅前)、イーストビレッジを囲むように構えている。

これらの駅近大型グロッサリー店はビレッジ住民だけでなく、買い物を済ませて電車に乗って帰宅するのに非常に便利。

イベントや友達の家に行く時もこの店舗らをうまく活用すれば充実した食にありつける。

歴史やビジネス展開はさておき、活用例を紹介しよう。

スポンサーリンク

生鮮食品の得意な Whole Foods Market

Whole Foods の色鮮やかな豊富な野菜、オーガニック商品とそうでないのが分かれている。

トマト、ブロッコリー、ジャガイモ、玉ねぎの基本中の基本の野菜が並ぶ。レモン、バナナ、メロン等のフルーツ。旬に合わせて品替えしてある。

手頃に食べれるカットフルーツのクオリティーはWhole Foodsに軍配かな。サイズも個人用、パーティー用とある。

豊富なアジア食品が嬉しいTrader Joes's

Trader Joe'sはアジアセクションにも力を入れてくれている。乾麺やインスタントヌードルもある。お菓子類は煎餅があるし、自社ブランドで作っているお菓子もアジア人にとって懐かしい味を再現してくれているのはありがたい。類似商品をアジア系マーケットで買う場合は$3〜4アップはする。

冷凍食品は人気が高い。ミニ小籠包はTrader Joe's全体売り上げでつねにベスト20位に入る。冷凍餃子の味、焼きやすさは日系の商品に引けを取らない。フライドライスにオレンジチキンを組み合わせるとパパッと中華三昧な食卓が完成だ。

2強スーパーの比較

TRADER JOE'Sの卵                              WHOLE FOODSの卵

値段は全体的にTRADER JOE'S が安い。

がっつり料理をしたい時に必要な調味料類は両店とも豊富。ゼロから麻婆、カレー作りに挑戦する週末も素敵な時間の過ごし方!

買い物で求める1つの要因はレジスターの利便性。Whole foodsは自己決済のラインと係にやってもらうラインが分かれているので並ぶ時間が短い。またカフェが併設されているのは買い物に飽きる人間を連れて行くにはありがたい。

混雑時のTrader Joe'sはレジまでのラインが長い。冷蔵用品にそって並ぶことになるが、買い物上級者は並びながら商品をピックする事で時短と衝突を避ける。

フル稼働のレジスターは見た目ほど長くならない。

いかがでしたか2大巨塔のマーケット。どちらも時代と客層に合わせて商品や店舗雰囲気を変える努力が目に付く。プレゼンテーションとか気にしながら買い物すると楽しい。上手に使い分けるといいね。

ついに登場!Wegmans

って、おいっ!!中身薄いじゃないかって怒らないで。実のメインはそこじゃない!!

2大巨塔を脅かす老舗グロッサリーがオープンしたのだ。その名も

どうどうオープン!場所はイーストビレッジど真ん中。8th street と4th Ave. 超大型店に正直びっくりした。歴史で言えばWegmansが古い。地下鉄6番線駅の目の前、アジア系レストランが多く存在するエリアだ。地下と地上の2階建て、地上は即席で食べれるお惣菜やベーカーリーが並び学生や勤め人が合間を縫って買って食べるのに適している。調理用の食材を選ぼうと地下へのエスカレーターを下る。

どうだ!!といわんばかりの品揃えに驚かされた。アジア人が多くいるエリアを存分に考慮した幅広いセレクションは本当に嬉しい。

出汁用の乾き物はさすがに2大巨塔も揃えていない。さらに、ブランドはよくわからないが白米も近隣のアジアマーケットより安く売られている。大根、白菜、豆腐が売られているので1度の買い物で鍋セットを揃えられるだろう。アジアのマーケットと米系マーケットをまわるという煩わしさが解消される。それを本当の意味で可能にしてくれるのは…

SAKANAYAだと!!2日に1度、豊洲から届く魚は新鮮。日本語対応可能なスタッフが調理法に合わせて要望通りに切ってくれるし、パックされた切り身も売っている。これで本当にここに通えば全てが揃う。そう全てがね。なんたって…

元々はKmartがあった場所。食材に限らず日用品のバルク買いも可能。ちょっとふらっとよったつもりが買いすぎるなんてこともあるかも。

そんな時でも地上へのカート用のエスカレーター完備で買いすぎも大丈夫。

店員も多く、抜け目ないサービス。広々とした店内は買い物もしやすい。淡々と商品をカゴにいれるのではなく、プロと話して選べるってのは懐かしい感覚で、買い物ってこうだったよなって思い返された。

一つ難点をあげるならば紙袋が弱わすぎる。自前の袋は必須かなと

スムーズなレジスター。お惣菜も美味しそう。店を出ると十分な広さの敷地で買ったものを食べている人々の光景があり、よくできているな〜と感心しっぱなし。

イーストビレッジは2大巨塔のWhole FoodsとTrader Joe'sに始まり、日系、韓国系のスーパーマーケットがひしめいている。惣菜の良し悪し、価格の差、野菜の新鮮さ、買い物の利便性、より高度なマーケティングが必要なエリアとなっている。物価高騰の昨今、即席で食べれる良質な食材を売りだしているマーケットの発展は近隣の飲食店にとっても驚異となるだろう。激化する食の戦争でお互いが潰し合うのではなく、相乗効果になることを期待したい。

スポンサーリンク

Twitterもやってます(ニューよう子 @ny_detour)

おすすめの記事